先ゆく高校生のイチオシ本!
みんなのおススメ特集

独特な文体で描かれる、生き生きとしたキャラクターの恋物語
藤田隼輔くん(兵庫・自由ヶ丘高等学校)
森見登美彦さんは京都を舞台にした小説をたくさん執筆。この本の魅力は、その独特な文体によって生き生きと描かれるキャラクター。登場人物に黒髪の乙女という天然な大学1年生と、その子に片想いするサークルの先輩がいます。…続きを読む




ナンバーワンかつオンリーワンの、「魔法をかける人」になるためには
磯村明子さん(愛知・椙山女学園高校)
人間は将来、コンピュータを道具として使いこなす「魔法をかける人」と、コンピュータに使われる「魔法をかけられる人」の2種類に分かれ、ほとんどの人は「魔法をかけられる人」になってしまうだろう。…続きを読む

哲学は難しくない!ニーチェに学び、めざせ超人!
『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』原田まりる
谷澤花梨さん(大阪府立日根野高校)
女子高校生アリサは、縁切り神社と呼ばれる安井金毘羅宮で良縁を祈りました。すると現代に存在するはずのない哲学者ニーチェが現れて…。アリサは歴史上の哲学者6人に会い、徐々に哲学を知ります。…続きを読む

研究や論文は、身の回りの現象へのツッコミ!果敢にツッコんでいこう!
熊倉由貴さん(東京・渋谷教育学園渋谷高校)
世間話の研究、公園の斜面に座るカップルの観察、浮気男の頭の中、あくびはなぜうつる…。これらは、自称珍論文コレクターのサンキュータツオさんが、ひたすら変だなと思った論文。それらを紹介したのが本書です。…続きを読む

大学の文系・理系の研究者が挑む、ドーナツの穴。これも学問だ! 『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』大阪大学ショセキカプロジェクト編
武村美子さん(奈良県立奈良高校)
ドーナツを穴だけ残して食べるには? 大阪大学の様々な分野の学者たちが、専門知識を駆使してドーナツを見つめます。数学者もいれば、哲学者や医学博士も登場します。特に面白かったのは、工学分野からの挑戦です。…続きを読む

負けても努力をつづけ、反対されても自分の道を貫く姿がカッコいい
宮本晴美さん(大阪府・関西創価高校)
山口さんは23歳の時に途上国から世界に通用するブランドを作りたいと、バッグやストールなどを生産、販売する会社を立ち上げました。彼女の生き方ですごいところは、彼女がどれだけ負け続けても、諦めないところ。…続きを読む

進路で迷いがある人に。夢を持つことの素晴らしさを思い出させてくれた
丹羽美紅さん(奈良県立高田高校)
著者は、北海道の赤平という町の植松電機という工場で、一からロケットや人工衛星を宇宙に飛ばしています。植松さんの工場には、世界でもNASAとドイツと植松さんの工場の3か所にしかない無重力空間を作り出すタワーがあります。…続きを読む

巧みな話術で一流タレントに。誰も本物と気付かない怖さ
飯沼響一くん(山形県立米沢興譲館高校)
2011年のドイツによみがえったヒトラーが、お笑い芸人として大ブレイクするという話。特に面白いのが、昔の時代の人間であるヒトラーが、現代によみがえったことによるジェネレーションギャップネタです。…続きを読む

見てしまった殺人者の日記。わからない犯人に見られている恐怖
吉水優里子さん(神奈川・鎌倉女学院高校)
舞台はアメリカ北部の雪深い田舎町。メイドのジニーがある日、奥様のお部屋でクローゼットをあさっていると、一つの紙束を発見します。なんと「殺人者の日記」。書き手は「私はマーチ博士の四人の息子の一人である」…続きを読む

埼玉県立春日部女子高校1年の印南 舞さんが紹介した『デフ・ヴォイス』(丸山正樹著・文春文庫)がチャンプ本(最優秀賞)に選ばれました。この日は著者の丸山さんも観戦され、表彰式では丸谷さんから賞状と記念品が渡されました。どんな発表がされたかはこちらから

グランドチャンプ本は、静岡県代表 遠藤俊介くん(静岡県立富士宮西高校2年)紹介の『最後のトリック』(1月20日、東京・よみうり大手町ホール)
お気に入りの1冊の魅力を5分でプレゼンし、参加者全員が投票するビブリオバトル。決勝大会の様子や、45人のプレゼンを紹介します。→詳しくはこちら

全国高等学校ビブリオバトル2017
決勝大会 グランドチャンプ本決まる! 渕本麻菜美さん(群馬県立伊勢崎商業高校3年)ほか
全国各地の予選を勝ち抜いた高校生が一堂に集結、お気に入りの1冊を紹介。ゲストは早稲田大学教授の片山善博さん、芥川賞作家の川上未映子さん、お笑いコンビ「笑い飯」の哲夫さん。2018年1月28日(日)@早稲田大学(東京都新宿区)

自己増殖を始めた「横浜駅」から、人類を救い出すことはできるのか!?
渕本麻菜美さん(群馬県立伊勢崎商業高校3年)
改築工事を繰り返す横浜駅が、植物のように自己増殖を始め、本州の99%が横浜駅に。この横浜駅は、海水が苦手なので、海を渡ることができません。シュールなギャグ小説かと思われるかもしれませんが、ちゃんとしたSFです。…続きを読む

人の気持ちが見えるのは、すてきなこと?
積 風我くん(鹿児島県立大島高校1年)
『君の膵臓をたべたい』を書いた住野よるさんの4作目。男子2人、女子3人の個性豊かな5人は、全員がちょっとした「かくしごと」を持っています。それぞれが違った形で、人の気持ちを見ることができるんです。…続きを読む

人を感動させるスピーチに最も大切な一文字とは
丸岡翼くん(佐野日本大学高校[栃木県]2年)
冒頭1ページ目にスピーチの極意10か条が書いてあり、小説ではありますが、私にとってはスピーチの指南書。主人公の二ノ宮こと葉の幼なじみの披露宴での、日本有数の牛丼チェーン店・吉原家の社長のスピーチから始まります。…続きを読む
バトラーが自分のおすすめ本の魅力を5分間で語り、観戦者が「一番読みたくなった本」に投票してチャンプ本を決めるビブリオバトル。ビブリオバトルに登場した、全国の高校生おススメ本を紹介します。

「高校ビブリオバトル2016」でグランドチャンプ本に選ばれたのは、北原仁さん(山梨県立北杜高校)紹介が紹介した『ハリネズミの願い』。

独りぼっちのハリネズミが葛藤しながら待ち望むのは
北原仁くん(山梨県立北杜高校)
臆病で気難しくて自分のハリが大嫌いで、他の動物たちとうまく付き合えない独りぼっちのハリネズミ。ある日、他の動物たちに向けて招待状を書きます。でも、「だれも来なくてもだいじょうぶです。」と書いてしまうんです。…続きを読む

「高校ビブリオバトル2015」
ゲストは2014年昨年チャンプ本『冷たい校舎の時は止まる』の著者・辻村深月さん 「この本は高校生のとき、受験勉強から逃避して書いたものでした」


「泣ける本」特集! 甲南女子高等学校[兵庫]図書部
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』七月隆文
京都の美大に通う南山高寿は、同じ電車に乗っていた美少女、福寿愛美に一目惚れ。次第に惹かれ合う2人。涙もろい彼女。しかし、高寿はある日、その涙の理由を知ります。彼女は違う世界から来た人間だったのです。同時に、2人が恋人として過ごせるのが、あと少しだと知り…。

鴻野芽依さん(東京大学教養学部理科III類2年)
「食」を主題に様々な地域の人びとの暮らしを取材したこのルポルタージュは、目をそらしてはいけない生々しい世界の現状を、高校生の私に教えてくれました。早い時期にこの本に出会っていてよかったと思います。

與口直樹さん(早稲田大学教育学部教育学科4年)
「AIによって今ある仕事の○○%がなくなる」。危機感を煽る割には、どう行動したらいいのかはあまり誰も教えてくれないのです。そんな時に耳を傾けるべきは、その道の最先端の人です。

永田 大輔 (筑波大学大学院人文社会科学研究科院生)
教室をめぐるサバイバルに関する、ライト(軽い)ノベルとしては、「重い」作品を紹介します。桜庭一樹はライトノベル作家と純文学作家の丁度中間にいるような作家の一人で、直木賞の受賞経験もある作家です。彼女の文学の中で最も評価されているのは「少女」の描き方でしょう。→詳しくはこちらから