夢を紙に書いて一歩踏み出す。不登校の私を変えてくれた本
『ヒツジで終わる習慣、ライオンに変わる決断』千田琢哉
奥原萌々加さん(三重・桜丘高等学校2年)

この本は、私を変えてくれた本です。私は中学時代、不登校で1年間くらい学校に行っていませんでした。そのとき、母からこの本を紹介してもらいました。ビジネス書であり自己啓発本なので大人向けだと思い、読むのを戸惑っていましたが、大きな文字で読みやすく、中高生にも通用する内容もありました。今変わりたいって思っている人にお勧めします。
私は不登校のとき、自分の性格のことなどですごく悩んだ時期がありました。私は今までずっと「ヒツジ」で生活をしていましたが、この本を読み、「ライオン」に変わることに憧れを抱いて、高校でがんばろうかなと思えて、今この学校にいます。
「ヒツジは夢を語り続けて人生を終える。ライオンは夢を紙に書いて一歩踏み出す。」
この一文がすごく好きです。例えば、女性なら痩せたいとか、学生なら成績を上げたいとか思っても、なかなか先に進めない。声に出すだけだと、翌日「やっぱり食べちゃおう」となったりしますが、紙に書いて一歩踏み出すことがすごく大切なのです。
不登校のとき、このままじゃダメだってことはわかっていましたが、やはり朝になるとお腹が痛くなり学校に行けなくなるということがよくありました。でも行かなきゃ、自分はまだ中学生で、高校にも行けないと働くことなんて絶対できないっていうのはわかっている。でもできなくて…。それで、高校を決めて、絶対ここを卒業する、大学も行く、仕事もちゃんとするって、中学生の時に紙に書いて、今こうしてがんばっています。
「ヒツジは自分の自慢をする。ライオンは上司と部下の自慢をする。」

陰口も自慢も必ず第三者を通して本人に伝わりますよね。ライオンは「この先輩すごく良くって、この後輩すごく働いてくれて、そのお陰で今の自分が成功できた」って自慢するんですが、それがその人に伝わると喜びがすごく増すわけです。こういう文章は大人向けだったりしますが、学生でも行事をするときなどに参考になると思います。
[出版社のサイトへ]
<全国高等学校ビブリオバトル2015 三重大会の発表より>
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奥原さんmini interview
好きなジャンル・作家
近代文学
太宰治、武者小路実篤
小学校の時
『ウサコレフレンズ』(学習研究社編)
いろいろな種類のウサギをさがす本です。ミッケやウォーリーをさがせなど、いろいろありましたが、私はウサコレが可愛くてこれ一択でした。