クワガタは「アゴがため」、チョウは「カード払いばさみ」
『生き物の持ち方大全』神谷圭介=イラスト・文 松橋利光=写真・持ち方指南
杉野 萌さん(三重県立上野高等学校3年)

みなさん、クワガタ虫を捕ったことがありますか? どのように捕りましたか? クワガタを持つのってちょっと危ないなって思いませんか。でも、けがをしないような持ち方というのがあるんです。
それを教えてくれているのが、この『生き物の持ち方大全』です。
ちなみにクワガタの持ち方にも名前があって、アゴを押さえている、アゴを固めているということで「アゴがため」…こんな名前がついています。人間でもアゴを押さえられると戦意喪失しますよね。それを狙っているのかもしれません。
次はカニです。市場などでカニを見つけて買おうと思ったらやってほしいなと思います。まずカニを見つけたらやることありますよね。それは、どのカニが一番美味しそうか、活きが良さそうか。悩みますね。悩んで数分後、決めました。「あ、こいつだ。こいつにしよう」と。そうなったら次にやることは、3本の指を出してください。小さいカニ限定ですが、3本の指を出してそしてこう捕まえてください。そしてレジに行きましょう。そしてこれを持ったまま店員さんに「これをください」。そうすればカニを買うことができます。自分が捕まえたカニを。
ちなみにこの持ち方は、3本の指できれいにバランスよく持つので「サンカクモチ」。カニのハサミが自分には向かない。安全で、バランスがよく、美しい持ち方です。
このような持ち方をたくさん紹介してくれています。けれども、ああ、やっぱりカニとかクワガタとか無理だなっていう方、いらっしゃると思います。大丈夫です。哺乳類、あります。犬も鳥類もあります。爬虫類もあります。ですから、虫だけではなくて、いろいろなものを持ちたいなという方、おススメです。

ちなみに私が一番好きなのが、チョウの持ち方。「カード払いばさみ」といい、カードを持っている時のように持ちます。
生き物を持ちたいけど持てないという方、安心してください。持てますよ!
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<全国高等学校ビブリオバトル2015 三重大会の発表より>
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いろんな生き物の骨格が載っているところが印象的でした。
これから
上橋菜穂子の『鹿の王』を読みたい。