トビタテ生のヤリタイコト日記

~こんな本が僕たちの背中を押してくれた

下山明彦くん東京大学文科I類2年)

第4回 トビタテ留学JAPANって何?

~本気のヤリタイコトを、社会総がかりで応援する「トビタテ留学JAPAN日本代表プログラム」

 

トビタテ生の事前研修で、中央が下山くん
トビタテ生の事前研修で、中央が下山くん

こんにちは! 今回は、僕が応募した「トビタテ留学JAPAN日本代表プログラム」について、その内容と魅力を説明します。まず、「トビタテ留学JAPANって何?」という問いに、僕なりに答えましょう。

 

「トビタテ留学JAPAN」は、文部科学省が主導する官民協働の海外留学支援制度です。「2013年から2020年までに100万人の若者を海外へ送り出すこと」を目的とするのだそうで、その中の、奨学金や手厚い研修などのサポートで留学生を支援する制度が「トビタテ留学JAPAN日本代表プログラム」です。

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簡単に言うと「海外でヤリタイコトのある人が奨学金などの支援を得て挑戦するプログラム」なんです。「夢」や「野望」を計画書に落とし込み、応募するだけ。合格すれば企業や文部科学省の方々が全力でサポートしてくださいます。「もしこんな制度が若い頃にあったら」という大人たちの夢を詰め込んだこのシステムは、私たちの未来を切り開いてくれるものと感じます。

 

もしこのプログラムが30年前にあったらどんな若者が応募したんだろう。そんな思いを馳せた時、ふと思い浮かんだのは、立花隆さんが1980年代、僕たちの親が今の僕たちぐらいの年だった時代に著した『青春漂流』という作品です。手作りナイフ職人や猿回し調教師、動物カメラマン、鷹匠…。明らかにフツーではない進路を選択している彼らは、人生のどこかのタイミングでレールを外れることを自ら選んでいる。ヤリタイコトを見つけた彼らは、周囲の反対を押し切り、取り憑かれたように打ち込みます。それは、ある意味レールの上を走り続けた僕には、たまらなく魅力的に映ったものです。

 

 

ヤリタイコトは多種多様。起業もアーティストもサーカスも!

 

そんな彼らと僕たちトビタテ生の大きな違いは、徒手空拳の冒険ではなく、前述したように応援してくれる人たちがいることでしょう。そんなありがたい支援は、海外雄飛を身近に現実的なものにしてくれています。すでに6期目の募集を迎える「トビタテ」。先輩の中には、起業した人はもちろん、海外でコンサートを開く人も。サーカス団でインターンしている変わり種さえいます。そしてネット社会の進展により、それぞれの活動がリアルタイムで把握できます。30年前なら交わるはずのない若者たちが、トビタテが創り出すコミュニテイの中で互いに刺激し合っているのです。

 

「私は日本のここを変えたいんだ」「自分はこの分野で世界一になってみせる」。ためらいなく夢を語り合えるステージが、どれほど僕を刺激し、衝き動かしてくれたことでしょう。大学生になり、4年間で何かをやり遂げたいと思いながら、その「何か」がなかなか見つからなかった僕。ジリジリした焦燥感の中で、突き抜けた発想のトビタテ生の選択は、まさに「扉」を開けてくれました。

 

そんな実感があるからこそ、多くにその機会を知ってほしい、チャレンジしてみてほしい。僕も含めトビタテ生はみなそう思っているはずです。実際、海外での活動を終えたトビタテ生の多くは、応募を模索する大学生や高校生の相談に乗ったり、広報活動に取り組んだりしています。自身が得た「果実」をみなに味わってほしいからなんでしょうね。そうして「ヤリタイコト」を語り合う人がさらに集まり、そんな「ハコ」の魅力が増せば増すほど、果実は大きく実るのでしょう。

 

もし僕が去年の自分にアドバイスできるならこう言います。「悪いことは言わないからトビタテには応募しとけ」って。そしてこの記事を読んでくださった、「ヤリタイコト」をそっと胸に秘めた皆さんにも!

 

今回のオススメ

 『青春漂流』立花隆(講談社文庫)

動物カメラマン、鷹匠、猿回し職人。明らかに枠に収まらない道に進む若者に密着取材する立花隆が、彼らの生き様を語った本です。信念なく学歴志向に流されてしまっている若者を「軽佻浮薄な大勢順応主義者」と喝破する彼の言葉は、自身の生き方を問い直すきっかけになるかもしれません。

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<前回の記事を読む>

第1回 「勇ましい、高尚なる生涯こそが後世への最大遺物である」

~内村鑑三の言葉に後押しされて、留学を決意

第2回 今この瞬間に一生懸命打ち込みたいことを、全力で

~高校時代から変わらなかったその姿勢。トビタテ留学JAPANを起業への第一歩に 

第3回 フィリピンレポート 

選挙の日は、黄色い服で出歩くな ~フィリピン大統領選