トビタテ生のヤリタイコト日記

~こんな本が僕たちの背中を押してくれた

下山明彦くん東京大学文科I類2年)

第6回 トビタテに合格するために~「ヤリタイコト」をとことん考え、わかってもらうためにすべきこと!

フィリピン オランゴ島にて
フィリピン オランゴ島にて

前回までの記事で、その大まかな内容と魅力をお伝えした「トビタテ留学JAPAN」。今回はちょっとぶっちゃけた話です。ぼくがどうやって『トビタテ』を攻略したか、種明かしさせてください。

 

ただ、最初に断わっておきたいのは、これは「トビタテ合格専用ツール」じゃなくて、もう少し普遍性があるような気がしていること。トビタテの合否にかかわらず僕たちの人生はそのまま続いていくし、誰かに選ばれたり選ばれなかったりすることはこれからもずっとあるでしょう。だからこそ、自分の中でそういう「選考」とうまく付き合っていくためのやり方を考えたわけです。大学に受かることも、トビタテに受かることも、あくまでも「手段」であって「目的」ではない。だけど、やっぱり受かりたい。そんな人たちにとってこの記事が役に立つと嬉しいです。

 

まず合格するためには、2つのハードルがあります。書類選考と、東京である2次選考。この2つを突破すると、晴れてあなたもトビタテ生です。「そんなこと知ってる!」って? まあまあお待ちください。徐々に核心に迫っていきますよ。

 

 

「ヤリタイコト」は何なのか!ここに時間をかけるべし

 

当たり前のことだけれど、まず応募するためには自分の「ヤリタイコト」は何なのかを見つめるところから始まります。そして当たり前だからこそ、とことん時間をかけるべきなんです。

 

いざ応募するとなったら、たくさんのハードルが立ち塞がります。親は海外なんて行ってほしくないかもしれない。休学は就職に響くかもしれない。留学費用だって大変だ…。「海外に行ったら楽しそうだし、学びが多そう」という思いだけでは、長い審査期間の間、情熱を燃やし続けることは難しいですよ。

 

そんな時に自分を確かに支えてくれるのは、いかに考え抜いたか。エントリーシートを書く時、面接官の質問に答える時、自信を持って「ヤリタイコト」を語るため、このプロセスはきっと役に立ちます。

 

僕の場合、まず就職本を手に取りました。「自己分析」や「キャリアデザイン」の必要性を説く本を参考に、自分の「ヤリタイコト」を見つめることにしたのです。その際に気をつけたのは、オリジナリティーのある切り口、僕ならではの視点、そしてスピード感を持った時間軸です。どうせトビタツなら驚いてもらえること、ネタになることをやりたい。でも、無理したり似合わないことをやったりするんじゃなく、これまで培ってきた自分らしい道を進みたい。そして、期限と成果を意識して効率的に取り組みたい…そんな感じでしょうか。

 

 

客観的にクールに分析を

 

そのために、まず自身の将来設計を、(1)どんな人間性を得たいか (2)何を手に入れたいか (3)社会にどんな影響を与えたいか、といった切り口で捉えました。そして、そのためには、(1)何がしたいか (2)何をすべきか (3)何ができるか、と自分に問いました。その結果、トビタツまで、トビタテの間、そして帰国後と分けて、自分がなすべきことを考えたのです。

 

なんだか難しいことを言っているようですけど、要は楽観主義や思い込みを排して、客観的にクールに自分を見つめたわけです。願いや思いを、徹底的に具体に落とし込むことによって、そこにリアルと「熱」が生まれるはず。審査していただく人だけでなく、何より自分を説得できる「ヤリタイコト」が見えてくると思ったわけですね。

 

こうした考え方は、実は高校時代に培ったような気がします。仲間とディベート愛好会を立ち上げ、自力で社会人のコーチを見つけ、伝統校の胸を借りながらスキルアップ。後輩に成功体験を与えながら、自らも受験勉強を「計画的」に放棄して打ち込む。論理的に、でも勢いを持って全力投球した3年間が自分で考える習慣を身につけさせてくれたのかとも思うのです。

 

そんな考え方は、大学入学後のゼミや学生団体での活動、そして僕たち世代の大きな難関である就職活動にも通じるのではないでしょうか。「熱」って伝わると思うし、そう信じたいのです。実際、就活でも迎合する人材よりも、少しぐらい尖っていて、自分のやりたいことをぶつけてくる学生の方が好まれるようです。

 

では、次回はより実践的に。「トビタテ」のエントリーシートのコツを説明していきます。それ以外の道にも通用すると信じて。

 

今回のおススメ

『夜のピクニック』恩田陸(新潮文庫刊)

まる1日かけ、80キロをひたすら歩く歩行祭。年に一度の、高校の伝統行事。高校3年生となり最後の歩行祭を迎えた主人公たちは、胸にそれぞれの想いを秘めながら歩み始める。互いの顔も見えない闇、そしてはかなげな朝靄の中で、心を通わせ合う彼らに憧れさえ抱きました。高校で読んでおきたかったなと思えた1冊です。

[出版社のサイトへ]

 

<前回の記事を読む>

第1回 「勇ましい、高尚なる生涯こそが後世への最大遺物である」

~内村鑑三の言葉に後押しされて、留学を決意

第2回 今この瞬間に一生懸命打ち込みたいことを、全力で

~高校時代から変わらなかったその姿勢。トビタテ留学JAPANを起業への第一歩に 

第3回 フィリピンレポート 

選挙の日は、黄色い服で出歩くな ~フィリピン大統領選 

第4回 トビタテ留学JAPANって何? 

~本気のヤリタイコトを、社会総がかりで応援する「トビタテ留学JAPAN日本代表プログラム」 

第5回 一過性の「援助」ではなく、自立に結び付くコミュニティづくりを目指してフィリピンで奮闘 

~トビタテ生の挑戦 その2 大野雛子さん(東洋大学文学部3年)