トビタテ生のヤリタイコト日記

~こんな本が僕たちの背中を押してくれた

下山明彦くん東京大学文科I類2年)

第9回 トビタテに合格するために その4

個人面接グループディスカッション

フィリピン オランゴ島にて
フィリピン オランゴ島にて

前回までで、応募書類である「留学計画書」の書き方を説明しました。次はいよいよ2次面接。個人面接とグループディスカッションについてです。

 

僕が受けた4期生募集の際は、企業の方々が面接官だったようでした。まずは個人面接。ここでは、受験生と面接官が一対一で30分間相対します。緊張する僕に同情してくださったのか、質問内容は基本的なことが多かった印象でした。提出した「留学計画書」をもとに、「いつ・どこに・なぜ行くのか」「受け入れ先の許可は下りているのか」など、書類内容をなぞるような質問がほとんどでした。

 

僕の面接官は、留学を応援するようなポジティブな言葉をかけてくださいましたが、他の受験生に聞くと内容を厳しくチェックする方もいらっしゃったようです。こうした「差」は受け入れるしかありません。ただ、厳しくチェックされたから即マイナスということはなさそうです。厳しめの問いに対する反応、反射神経を見ているんだ、とプラスに考えたらよいと思います。

 

自分のヤリタイコトを伝えるための工夫にこだわってみよう

 

ちなみに、少しでも印象に残るようにと、僕は一つ仕掛けを用意しておきました。

 

提出した「留学計画書」は、字数制限や図を使える場所が少ないなど、思いのすべてをアピールできない面があります。また、提出から面接まで3カ月あり、計画が変わってしまうこともありがちです。そこで僕は、面接官の方に持ち帰って参照してもらうための、より詳細な「留学計画書」と「将来設計」を用意しました。

 

一万字を超える書類を「ご一読いただけると幸いです」と提出すると、面接官の方は書類と僕の顔をまじまじと見て、「熱意が本当に伝わってくるよ」と一言おっしゃいました。その書類を読み込んでいただいたのか、その内容が選考に影響したのかはわかりませんが、書類自体に「情熱」を感じてもらえたような気もします。もしかするとこれが功を奏したのかもしれません。

 

続いては、グループディスカッションです。まず、約30分の間に6人1グループの受験生が、それぞれ留学計画を発表し、面接官や他の受験生と質疑応答します。その後のグループディスカッションのテーマは、「留学生活をよりよいものにする資質とは何か」でした。留学を計画するだけあって積極的に発言する方々ばかりでしたが、終わってみると、受かったのはグループ内でなべて4人以上でした。そう考えると、いかに自分が活躍するか、目立つかを考えるより、グループとしてどうすれば良い結論を出せるかに注力するかを考える方が良さそうです。

 

ただ、グループディスカッションは他の人との相性もあるかもしれません。そう考えると、他力本願的なグループディスカッションよりも、個人面接を重視した方がいいかも。いかに好印象を持ってもらえるかが大切となるわけで、プレゼン用のフリップや動画を用意していくのもアリでしょう。いかに自分の「ヤリタイコト」への情熱を伝えるか、最後までこだわってみましょう。

 

今回のおススメ本

『幼年期の終わり』

アーサー・C・クラーク(光文社古典新訳文庫)

突然、宇宙人が地球上に現れたら。そんな少しありふれた設定をここまで掘り下げた小説を、初めて読みました。SFの代表作として名高いこの作品は、人知を超えた存在に出会った時、世界がどのように変わるのかを克明に描き出しています。

[出版社のサイトへ]

 

<前回の記事を読む>

第1回 「勇ましい、高尚なる生涯こそが後世への最大遺物である」

~内村鑑三の言葉に後押しされて、留学を決意

第2回 今この瞬間に一生懸命打ち込みたいことを、全力で

~高校時代から変わらなかったその姿勢。トビタテ留学JAPANを起業への第一歩に 

第3回 フィリピンレポート 

選挙の日は、黄色い服で出歩くな ~フィリピン大統領選 

第4回 トビタテ留学JAPANって何? 

~本気のヤリタイコトを、社会総がかりで応援する「トビタテ留学JAPAN日本代表プログラム」 

第5回 一過性の「援助」ではなく、自立に結び付くコミュニティづくりを目指してフィリピンで奮闘 ~トビタテ生の挑戦 その2 大野雛子さん(東洋大学文学部3年)

第6回 トビタテに合格するために

~「ヤリタイコト」をとことん考え、わかってもらうためにすべきこと!

第7回 トビタテに合格するために その2

いちばん大事なのは募集要項を読むこと

第8回 トビタテに合格するために その3

応募書類をめぐって~留学計画書作成のコツ