全国高等学校ビブリオバトル2016

協力:河合塾/みらいぶプラス

【速報】全国大会進出者が決定!

高校生が、みんなに勧めたいと思った本を5分間で紹介、聴衆が読んでみたいと思った本を投票しチャンプ本を決める「全国高等学校ビブリオバトル大会2016」(活字文化推進会議等主催、読売新聞社主管)。その予選大会が全国で開催中、全国大会進出者が決まりつつあります。

 

関西大会では、関友介くん(滋賀県立水口高校3年)が紹介した「フライト・ゲーム」がチャンプ本に!

関西大会 決勝出場のみなさん。左から 山本恭太郎くん、神野キョーコさん、福田沙織デリシアさん、関友介くん、乾剛樹くん、金澤晴樹くん
関西大会 決勝出場のみなさん。左から 山本恭太郎くん、神野キョーコさん、福田沙織デリシアさん、関友介くん、乾剛樹くん、金澤晴樹くん

関西ブロック大会は11月6日(日)、近畿地方の2府4県から30人が出場して、関西大学梅田キャンパス(大阪市北区)で開催されました。

 

関西大会は、まず10人(5人ずつ・2グループ)ずつ3会場で予選を行こなわれ、各グループから6人が決勝に進みました。

 

決勝に残った本は、それぞれ以下の通り(発表順)。

・金澤晴樹くん(奈良・東大寺学園高校2年)が紹介した『科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集』(池内了編)

・山本恭太郎くん(大阪・初芝富田林高校1年)が紹介した『帰ってきたヒットラー』 (ティムール・ヴェルメシュ著)

・福田沙織デリシアさん(奈良市立一条高校1年)が紹介した『錬金術師二コラ・フラメル』(マイケル・スコット著)

・神野キョーコさん(兵庫・神戸学院大学附属高校1年)が紹介した『マリア・ビートル』(井坂幸太郎著)

・乾剛樹くん(兵庫・関西学院高等部3年)が紹介した『小説 仮面ライダーファイズ』(井上敏樹著)

・関友介くん(滋賀県立水口高校3年)が紹介した『フライト・ゲーム』(松葉健司)

 

 

関西大会のチャンプ本になったのは『フライト・ゲーム』(松葉健司著)。友人関係や恋愛、将来への夢などに悩む高校生の双子の兄妹が、「未来の自分」から届くメールによって、生き方を見つめ直し、成長していく物語です。「過去と他人は変えられないけど、未来と自分は変えられる」という帯の言葉に惹かれてこの本を読んだ、という関くんは「高校生とって大切なことが詰まっている。もっと早くこの本に出会いたかった。高校3年の僕はもう遅いけど、まだまだ時間のある1・2年生にぜひ読んでほしい」と熱く語りました。

 

準チャンプ本は、『錬金術師二コラ・フラメル』。「ハリー・ポッター」でも伝説の錬金術師として紹介される二コラ・フラメルがなぜか現代のシカゴに登場。彼が何者かに襲われるのを目撃してしまったことから様々な事件に巻き込まれる高校生の双子と歴史上の人物が繰り広げる壮大なファンタジーです。福田さんは、「『鋼の錬金術師』が大好きだったことからこの本にはまりました。双子が自分と同じ高校生というところに親近感を感じます」と語りました。

関くんと福田さんは、1月の決勝大会に出場します。

 

会場の関西大学梅田キャンパスは、10月にオープンしたばかりの新しい施設で、1階には蔦屋書店が入っています。当日は今回のビブリオバトルで紹介された本のコーナーも作られていました。

関西大会後の交流会 もりあがりました!
関西大会後の交流会 もりあがりました!

埼玉県大会のチャンプ本は、県立浦和第一女子高校2年の染谷早紀さんが紹介した『でーれーガールズ』(原田マハ著)

埼玉県大会。左から、大貫くん、石田さん、染谷さん、渡邉さん、高橋さん、町田さん
埼玉県大会。左から、大貫くん、石田さん、染谷さん、渡邉さん、高橋さん、町田さん

「でーれー」とは岡山の方言で「スゴイ」「とっても」という意味。この本は主人公の高校生、佐々岡鮎子が東京から岡山に引っ越し、自作マンガをきっかけに地元の高校生、武美と親友になっていく物語です。クリスマスの日、鮎子は親友とリアル彼氏のどちらを選ぶのか…。

 

優勝した染谷さんは、マンドリン部と図書委員会に所属し、週に最低でも1冊は本を読みます。「著者の原田マハさんの本が好きで、高校生が集まる大会なのでフレッシュな感じの本を紹介しようと思った」と語りました。

 

埼玉県内の38校47人が参加した大会は、朝10時からの予選と午後からの準決勝で勝ち抜いた6人で決勝が行われました。決勝に進んだ、本と発表者は以下のとおり。

 

・大貫弘輝さん(県立松山高校)『空想科学読本』(柳田理科雄)

・石田愛さん(県立蕨高校)『僕は君を殺せない』(長谷川夕)

・染谷早紀さん(県立浦和第一女子高校)『でーれーガールズ』(原田マハ)

・渡邉悠加さん(さいたま市立浦和高校)『何者』(朝井リョウ)

・高橋瑞樹さん(県立越ケ谷高校)『世界から猫が消えたなら』(川村元気)

・町田結穂さん(県立秩父高校)『タイヨウのうた』(天川彩)

 

東海大会は、舟橋令偉くん(三重・青山高校)が紹介した『世界を信じるためのメソッド―ぼくらの時代のメディア・リテラシー』(森達也著)がチャンプ本に

左から、山本京佑くん、松田ひな子さん、舟橋令偉くん、磯村明子さん
左から、山本京佑くん、松田ひな子さん、舟橋令偉くん、磯村明子さん

東海大会は、舟橋令偉くん(三重・青山高校)が紹介した『世界を信じるためのメソッド―ぼくらの時代のメディア・リテラシー』(森達也著)がチャンプ本に。準チャンプ本は、松田ひな子さん(三重・皇學館高校)が紹介した『強欲な羊』(美輪和音著)

 

東海ブロック予選では、愛知・三重・静岡の3県から18人が出場しました。(9月25日、椙山女学園大学(名古屋市千種区)にて)

 

18人はまず4人または5人ずつの4グループに分かれ、それぞれの会場で予選を戦いました。自分の順番が来るまでは緊張の表情だった出場者たちも、プレゼンを始めると本に対する熱い思いがあふれました。

 

各会場から観戦者の投票で1冊ずつチャンプ本が選ばれ、4人が決勝へ進みました。

 

決勝に残った本は、それぞれ以下の通り(発表順)。 

・磯村明子さん(名古屋・椙山女学園高校2年)が紹介した『これからの世界を作る仲間たちへ』(落合陽一、小学館)

・山本京佑くん(三重県立伊勢高校2年)が紹介した『最後のトリック』(深見黎一郎、河出書房新社)

・松田ひな子さん(三重・皇學館高校1年)が紹介した『強欲な羊』(美輪和音、東京創元社)

・舟橋令偉くん(三重・青山高校3年)が紹介した『世界を信じるためのメソッド―ぼくらの時代のメディア・リテラシー』(森達也、理論社)

 

東海大会のチャンプ本『世界を信じるためのメソッド―ぼくらの時代のメディア・リテラシー』。情報があふれる現代社会で、メディアが伝える情報とどのように付き合ったらよいかを説く本です。舟橋くんは、「メディアは嘘をつける。人間は間違える。その中で今後ますますメディア・リテラシー(情報活用能力)が必要になる」ことを、実感をこめて語り、会場からの鋭い質問にも見事にこたえました。

 

舟橋くんは、2017年1月8日によみうり大手町ホール(東京)で開かれる全国決勝大会に出場します。

 

準チャンプ本の『強欲な羊』はミステリー小説。羊という愛らしいイメージとは裏腹な5つの短編は互いに連携し、「ミステリーというよりホラー」という趣きですが、文章が美しいのでホラーが苦手な人にも読めてしまいます。松田さんは、作品への愛が伝わる表情豊かなプレゼンで会場を魅了しました。

 

磯村さんが紹介した『これからの世界を作る仲間たちへ』は、現在最も注目されるメディアアーティストの落合陽一さんの作品です。これからの社会はコンピュータを下僕のように使う「魔法をかける人」と、コンピュータに使われる「魔法をかけられる人」に分かれます。磯村さんは、「自分はナンバーワンかつオンリーワンの『魔法をかける人』なりたい」と語りました。

 

山本くんが紹介したミステリー小説『最後のトリック』は、「読者全員が犯人」という究極のトリックを駆使した作品です。山本くんは「ぜひ皆さんもこの本を読んで共犯者になってください」と呼びかけました。実は、来場していた高校生の中にこの本を読んだことがある人がいることがわかり、「交流会で熱く語り合えてめっちゃ嬉しかった」そうです。

 

大会終了後にはビブリオバトルのお楽しみの一つの交流会が行われました。初めて会った人同士でも、本の話題になるといつまでも話が尽きません。おススメ本を紹介し合ったり、感想を話して盛り上がったりする仲間たちが会場のあちこちで見られました。

 

関東甲信越大会では、『マーチ博士の四人の息子』『感じる科学』がチャンプ本に

関東甲信越大会には9都県46校の代表が参加。その中からチャンプ本に選ばれたのは、鎌倉女学院高校(神奈川県)2年の吉水優理子さんが紹介した『マーチ博士の四人の息子』(ブリジット・オベール著、早川書房)と、聖和学院高校(神奈川県)1年の小笠原汐織さんが紹介した『感じる科学』(さくら剛著、サンクチュアリ出版)の2冊。2人は全国大会に出場します。

 

参加人数の多い今回は、まずは2つのブロック、それぞれ4グループに分かれてまずは予選を行いました。各グループから、それぞれ勝ち残った本と発表者は以下の通り。

 

・吉水優理子さん(鎌倉女学院高校[神奈川])

『マーチ博士の四人の息子』(ブリジット・オベール、早川書房)

・谷田川真光さん(千葉県立市川高校)

『傾いた世界 自選ドタバタ傑作集2』(筒井康隆、新潮社)

・大須賀亮祐さん(京華高校[東京])

『ニューロマンサー』(ウィリアム・ギブスン、早川書房)

・内山拓未さん(渋谷教育学園幕張高校[千葉])

『幻の女』(ウィリアム・アイリッシュ、早川書房)

・津田彩花さん(千葉県立柏高校)

『ラスト ラン』(角野栄子、角川書房)

・小笠原汐織さん(聖和学院高校[神奈川])

『感じる科学』(さくら剛、サンクチュアリ出版)

・黒川紗香さん(千葉県立小金高校)

『見仏記』(いとうせいこう・みうらじゅん、角川書店)

・西田ひなたさん(国府台女子学院高等部[千葉])

『〆切本』(左右社編集部編、左右社)

 

それぞれが愛読書へのあふれんばかりの思いを語る中、選ばれた2人。校内選考のため学年160人から勝ち残ってきたという吉水優理子さんは、「校内では笑いをとるプレゼンで勝ち残りました。今日は作戦変更で真面目にプレゼンしました」と終始笑顔でした。一方、小笠原汐織さんは友だちのピンチヒッターとしての参加だったため、緊張しっぱなしだったとか。チャンプ本に選ばれたとたん「先生が号泣するから」と、自身も涙涙の授賞式&スピーチでした。

 

神奈川県大会のチャンプ本は、前島千手さんおススメの『うそつき、うそつき』

神奈川県大会。左から、諸星夏海さん、鈴木拓海くん、前島千手さん、清代ひとみさん
神奈川県大会。左から、諸星夏海さん、鈴木拓海くん、前島千手さん、清代ひとみさん

外人墓地もあり横浜港を見下ろす丘にある神奈川近代文学館で開かれた神奈川県大会で優勝を決めたのは、平塚中等教育学校4年の前島千手(ちひら)さん。チャンプ本は、国民管理のために首輪型うそ発見器の着用が義務づけられた世界を描いた『うそつき、うそつき』(清水杜氏彦著)。

 

競技参加者(バトラー)は18人、参加校10校。4グループに分かれ、予選が行われ、決勝に勝ち進んだのは、前島さんのほかには、次の3人。

 

・清代ひとみさん(平塚中等教育学校4年)

 『2.43 清陰高校男子バレー部』壁井ユカコ著 

・鈴木拓海くん(神奈川県立山北高校2年)

 『スヌーピー こんな生き方探してみよう』チャールズ・M.シュルツ著

・諸星夏海さん(神奈川県立山北高校2年)

 『本日は、お日柄もよく』原田マハ著

 

 

月15冊は本を読むと語る前島さんですが、『うそつき、うそつき』は、そんな中でも、まさに愛読書中の愛読書。「皆さんは、正義とは、生きるとは、幸せとは、大切なものとは、何かについて考えてしまうでしょう」と、本の魅力を紹介しました。決勝でも、この本について、さらに磨きをかけたプレゼンで、観客を魅了したいそうです。

 

北海道大会では、北海道函館西高校2年の目谷晴斗さん紹介の『いたいのいたいの、とんでゆけ』(三秋 縋著)がチャンプ本に

 

優勝した目谷さんは、「読むと落ち込んでいた気分がさらに落ち込む。でも最後まで読むと救われた気持ちになる」と作品の不思議な魅力をアピール。自宅に約1500冊以上の小説があるそうです。全国大会に向けて「もう一度、構成を練り直して、より伝わりやすく話したい」と語りました。

 

東北大会、山形県立米沢興譲館高校1年の飯沼響一さん  『帰ってきたヒトラー』

 

飯沼さんのおススメは、独裁者ヒトラーが現代によみがえってきた小説『帰ってきたヒトラー』(ティムール・ヴェルメシュ著)。人気芸人となったヒトラーがインターネットで挑発的な発言を繰り返す。「現代でも独裁者をもてはやす可能性があることを感じた。危険な魅力のあるブラックユーモア作品」と紹介しました。

 

来年1月の全国大会に向けては、「なまりが強いので不安だが、良い結果になるよう頑張りたい」と語りました。

 

北陸大会、金沢錦丘高校2年の小林美友さん 『ゼロからトースターを作ってみた結果』

 

北陸大会では、金沢錦丘高校2年の小林美友さんが、『ゼロからトースターを作ってみた結果』(トーマス・トウェイツ著)を、「様々な困難の乗り越え方が学べるのが、この本の醍醐味」と紹介し優勝しました。

 

小林さんは昨年も優勝し全国大会に出場。「昨年は緊張して力が発揮できなかった。今年は優勝を目指したい」と意気込みを語りました。

 

中国大会は、岡山県立倉敷商業高校2年 野村由稀乃さん紹介の『ワンダー』がチャンプ本に

 

野村さんがおススメした『ワンダー』(R・J・パラシオ著)は、生まれながら顔に障害のある主人公が10歳で初めて学校に通うことになった話。コンプレックスを持ちつつも、友人たちと一緒に問題を乗り越えながら、次第に成長していきます。野村さんは、「児童書だけれども、高校生の私や母も感情移入しながら、楽しく読めた。私も背の高さにコンプレックスがあったが、主人公からたくさんの勇気をもらった。多くの人に読んでもらいたい」と話しました。

 

四国ブロック大会優勝者、関口俊介くんのおススメは『図書館の魔女』

 

松山東雲女子大学で行われた四国ブロック大会で、優勝したのは、徳島県立池田高校2年の関口俊介くん。紹介したのは、『図書館の魔女』(高田大介著)。

 

戦争が迫る架空の世界で図書館のあるじを務める少女の活躍を描きます。「上下刊1457ページ。見た目通り中身も重くがっつり読み応えがある。最初から最後まで僕の知的好奇心をくすぐり続けた」と紹介しました。「決勝でも、この本が好きでたまらないという気持ちを伝えたい」とのことでした。

 

九州・山口ブロック大会 優勝は福岡大学附属大濠高校3年の竹添そらさん

 

九州・山口ブロック大会は12月13日(火)、福岡市の西南学院大学で行われました。優勝は福岡大学附属大濠高校3年の竹添そらさん。絵本『ママがちいさかったころはね…』(ヴァレリー・ラロンド:作、クロディーヌ・デマルト:絵)で、親が子どもに説教する時の決まり文句を並べ、とんちの効いた挿絵で親をからかうギャップの魅力を紹介しました。

 

秋田県大会は、県立秋田南高校1年の能美寧々さん紹介の『伊勢物語』がチャンプ本

 

秋田県大会は、県立秋田南高校1年の能美寧々さんが優勝。能美さんが紹介した『伊勢物語』は、平安時代の歌物語を歌人・俵万智さんが現代語訳にしたもので、現代に生きる人々にも恋愛バイブルとして読める作品。能美さんは、「古典の魅力を伝えるにはこれが一番良い」と、何度読んでも面白い、とくに好きな作品として『伊勢物語』を紹介しました。

 

福島県大会、菅野望さん(福島県立安達東高校3年)が優勝

 

福島県大会では、福島県立安達東高校3年の菅野望さんが紹介した『怪物はささやく』(パトリック・ネス著、あすなろ書房)がチャンプ本に。菅野さんは、英語の原作も持参し、「心の内に秘めた闇と向き合う少年の勇気の物語」と作品を紹介しました。

 

栃木県大会 優勝は栃木県立栃木高校の和久井丈さん

 

栃木県大会は、栃木県庁で開催されました。優勝は栃木県立栃木高校の和久井丈さん。第二次大戦に学徒出陣した学生たちの手紙や日記、手記を集めた『きけ、わだつみの声』を紹介しました。和久井さんは、「戦後71年。あと10年もすれば、戦争経験者はほとんどいなくなる。戦争に対する正しい知識を伝えるために、ぜひ読んでほしい」と訴えました。なお、和久井さんは海外研修授業の参加のため、全国大会には次点入賞の矢板中央高等学校2年鈴木卓真さん(紹介本『向日葵のかっちゃん』西川司 著)が出場します。

 

群馬大会は県立伊勢崎商業高校2年 渕本麻奈美さん紹介の『世界を知るために旅に出たら日本を知る旅だった』

 

今回初めて県大会として開催された群馬県大会(11月5日(土))には17人が出場しました。チャンプ本に選ばれたのは、県立伊勢崎商業高校2年の渕本麻奈美さん紹介の『世界を知るために旅に出たら日本を知る旅だった』(桑原淳著)。渕本さんは「自分がクラシックバレエの練習でけがをして落ち込んだ時に、元気をもらった大切な一冊。人を好きになれる、愛に満ちあふれた本です」とその魅力を紹介しました。

 

茨城県大会、茗渓学園高校2年の繁森有紗さんが優勝

 

茨城県大会は12月15日(木)ひたちなか市のワークプラザ勝田で行われ、茗渓学園高校2年の繁森有紗さんが優勝しました。繁森さんが紹介したのは、『写真でわかる きのこの呼び名事典』(写真・文 大作晃一)。きのこが大好きという繁森さんは、「きのこの不思議な生態がわかります!」ときのこ愛を熱く語りました。

 

東京都大会は、渋谷教育学園渋谷高校2年の熊倉由貴さんが優勝

 

東京都大会は、渋谷教育学園渋谷高校2年の熊倉由貴さんが『ヘンな論文』(サンキュータツオ著)を紹介し、チャンプ本に。「『公園の斜面に座るカップル』や『湯たんぽ』など変わったテーマを研究している人たちの姿が目に浮かび、硬いイメージの論文を身近に感じることができる」と魅力をアピールしました。また、準優勝は、『世界から猫が消えたなら』(川村元気著)を紹介した、都立三鷹中等教育学校4年の水澤和葉さん。東京都大会からは、この2人が全国大会に出場することになりました。

 

山梨県大会では、山梨県立北杜高校3年の北原仁さんの『ハリネズミの願い』(トーン・テレヘン著)がチャンプ本に

優勝した北原さんは『ハリネズミの願い』(トーン・テレヘン著、新潮社)を紹介。同書は、臆病なハリネズミが、他の動物たちを自分の家に招待しようと思い立つ物語で、北原さんは「ハリネズミの本当の願いは何だったのか。それぞれが考えながら読んでみてほしい」と語りかけました。

 

静岡県大会、浜松市立高校2年の山内創太さん 『苦難の乗り越え方』

 

優勝した山内さんは、人生で直面する困難をどう乗り越えるか説かれた『苦難の乗り越え方』(江原啓之著)を紹介。「身近な例えがたくさん使われているので、スムーズに読み進められる」と魅力を語りました。

 

岐阜県大会チャンプ本は県立岐阜高校2年の広瀬郁実さん紹介の『百年法』

 

11人が参加した岐阜大会(11月5日(土))でチャンプ本に輝いたのは、県立岐阜高校2年の広瀬郁実さんが紹介した『百年法』(山田宗樹著)。不老不死を獲得した近未来を舞台に、不老化処置から100年後の死を受け入れる法の導入に翻弄される市民を描いた作品です。広瀬さんは、「この処置を受け入れるのか、受け入れないのか」と生命のあり方を聴衆に問いかけました。準チャンプ本は県立岐山高校1年の杉山舜さん、3位は聖マリア女学院高校2年の大原未鈴さん。

 

三重県大会 青戸有羽さん紹介の『たったひとつの、ねがい』がチャンプ本

  

三重県大会は伊勢市の皇學館大学で開催されました。県内6ブロックの地区大会を勝ち抜いた17人が出場、三重県立四日市四郷高校3年の青戸有羽さんが紹介した『たったひとつの、ねがい』(入間人間著)がチャンプ本に選ばれました。この本の主題は復讐。一つひとつ疑いながら読み進めると、ようやく楽しさにたどりつけるといいます。青戸さんは、「全国大会には、本の良さをしってもらいたいという一心で臨む」と語りました。

 

大阪府大会 大阪府立日根野高校2年の谷沢花梨さんが優勝

 

12月17日(土)には、大阪府で「第2回府中高生ビブリオバトル大会」が東大阪市の府立中央図書館で開催されました。大阪府内の39の中学・高校の代表が出場し、高校生部門は大阪府立日根野高校2年の谷沢花梨さんが優勝しました。谷沢さんは『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた』(原田まりる著)を紹介。ニーチェら哲学者が現代の京都に現れ、主人公の女子高校生に生きる意味を教える物語の魅力を語りました。

 

奈良県大会では、東大寺学園高校2年の森健人さんが優勝

 

奈良県大会では、東大寺学園高校2年の森健人さんが紹介した、米国の人気作家スティーブン・キングの『リーシーの物語』がチャンプ本に。森さんは、「思い入れのある本の魅力を共有できて良かった。全国優勝を目指したい」と語りました。

 

和歌山県大会のチャンプ本は中村輝保さん紹介『コーヒーが冷めないうちに』

 

和歌山県大会は、和歌山市の県立図書館で開催され、県内予選を勝ち抜いた8人が出場しました。チャンプ本に選ばれたのは、近畿大学附属新宮高校2年の中村輝保さんが紹介した、川口俊和さんの短編集『コーヒーが冷めないうちに』。過去や未来をタイムスリップする物語です。中村さんは、「結局は自分の生き方を変えるためには、コーヒーが冷めるまでの短い時間にでも、後悔と向き合うしかない」と訴えました。

 

岡山県大会からは県立城東高校2年 渡辺万由さん紹介の『本にだって雄と雌があります』

 

岡山県は初の県大会開催となり、8人が参加しました(11月5日(土))。チャンプ本に選ばれたのは、県立城東高校2年 渡辺万由さん紹介の『本にだって雄と雌があります』(小田雅久仁著)。渡辺さんは、「本にはそれぞれ特性があることがわかり、読むとますます本が好きになります」と語りました。

 

徳島県大会は、県立脇町高校1年の藤原朋夏さん紹介の『スキップ』がチャンプ本

 

徳島県大会は、県立脇町高校1年の藤原朋夏さんが『スキップ』を紹介。目を覚ますと17歳から42歳になっていた女性が主人公の、北村薫さんの小説で、「多くの人にこの本の面白さを伝えたい」と述べました。

 

大分県大会は、県立別府翔青高校2年の安部健太さんが優勝

 

大分県大会は、県立別府翔青高校2年の安部健太さんが、『図解地政学入門』(高橋洋一著)を紹介し優勝。「本には大量の情報が入っていて、楽しさや感動を与えてくれる」と語りました。

 

宮崎大会では、宮崎商業高校3年の狩峰隆希さんが優勝

 

宮崎県大会では、宮崎県立宮崎商業高校3年の狩峰隆希さんが、『うたうとは小さないのちひろいあげ』(村上しいこ著)を取り上げ、短歌甲子園を目指す「うた部」の女子高生の物語を紹介しました。狩峰さんも、「文芸部」に所属し短歌を詠みます。「全国でもこの本と短歌の魅力を伝えたい」と話しました。

 

長崎県大会では、山田哲平さん紹介の『クドリャフカの順番』がチャンプ本

 

長崎県大会には、県内3地区の予選を勝ち抜いた6人が出場しました。長崎南山高校2年の山田哲平さんが優勝。小説『クドリャフカの順番』(米澤穂信著)がチャンプ本に。「期待や青春などの言葉を一風変わったイメージで使っている場面がある」と身振り手振りを交えながら紹介しました。

 

鹿児島県大会、鹿児島県立鹿屋高校2年の斎藤恵里さん『竜の柩』

 

鹿児島県大会では、『竜の柩』(高橋克彦著)を紹介した、鹿児島県立鹿屋高校2年の斎藤恵里さんが代表に。斎藤さんは、「歴史のロマンや世界の不思議さを 感じずにはいられない。作者の豊富な知識と自由な発想があってこその作品。ぜひ読んでほしい」と呼びかけ、優勝しました。

 

沖縄県大会、大城海輝さん(沖縄県立那覇西高校1年)の『パズル』

 

沖縄県大会では、大城海輝さん(沖縄県立那覇西高校1年)が紹介した『パズル』(山田悠介著)がチャンプ本に輝きました。大城さんは、著者がパズルをキーワードに使った理由について「人間も一人ひとり考え方や性格が違い、同じ人間はいない。一つでも欠けると完成しないパズルにその意味を託したのではないでしょうか」と話しました。