全国高等学校ビブリオバトル2017

バッタに食べられたい!昆虫学者がバッタの群れに突撃 

『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎

有松沙姫さん(岡山県立岡山南高校3年) 

バッタをこよなく愛する前野さんは、アフリカのバッタ問題を解決すべく、単身、西アフリカのモーリタニアへ。ここに繁殖しているサバクトビバッタは、時には500キロもの群れを作って、辺りの草を全部食べ尽くしてしまう、恐ろしいバッタです。…続きを読む

100人の作家が紡ぐ、100通りの愛の言葉 

『I Love Youの訳し方』望月竜馬

野村月子さん(岡山県立岡山朝日高校2年)

夏目漱石が教員をしていた時のこと、教え子が「I Love You.」の和訳を聞くと、漱石は「日本人は、『愛している』などとは言わない。『月がきれいですね』とでも訳しておけ」と言ったそうです。…続きを読む

エリンの心意気と成長から勇気をもらった

『獣の奏者』上橋菜穂子

三宅萌未さん(岡山県立倉敷商業高校2年) 

私が心を打たれたその一つは、主人公エリンの真っすぐな心意気です。エリンは「闘蛇」と呼ばれる特別な動物の世話をする村の子どもなのですが、あるとき母親が、世話をしていた闘蛇を死なせてしまいます。…続きを読む

文章から豊富な山行経験が感じられる、登山愛好家のバイブル 

『日本百名山』深田久弥

K.Hくん(岡山県立岡山朝日高校2年) 

山の魅力に取りつかれた山岳部員の僕が紹介する『日本百名山』。古くから登山愛好家が意識していることの一つに、「百名山」があります。全国の100の名山のことです。最近は、百名山を全て踏破しながら、完全人力で日本列島を縦走するという試みもありました。…続きを読む

少女は自分の名前とどう向き合い、強くなっていくか 

『本屋さんのダイアナ』柚木麻子

A・Mさん(岡山県立高校2年) 

ダイアナは、母親と二人で暮らす女の子。母がキャバ嬢をしているため、夜一人で過ごす寂しい時間を読書に費やすようになります。髪の毛は、母に染められた金色。名前は、「大きい穴」と書いてダイアナと読ませるのです。…続きを読む

 

「ワガママ」に生きることの気持ちよさを知って

『イン・ザ・プール』奥田英朗

T.Rさん(静岡学園高校)

この本には、おかしな病に悩まされる変人ばかりが出てきます。変人たちの相手をする精神科医の伊良部は、目には目を、歯には歯を、そして変人にはさらなる変人を、というように、物語の中でも生粋の変人です。…続きを読む

このちょび髭のおじさんを、笑っていいのか、いけないのか 

『帰ってきたヒトラー』ティムール・ヴェルメシュ

酒井博紀くん(静岡・日本大学三島高校1年) 

80年前の人が現代にやって来たとします。その人はすごく異端で、しかしその人が何かを言えば、人々は熱狂するような人でした。ちょび髭を生やしていて、髪は七三に分けていて、ドイツ式敬礼を誇らしげにやっていた人です。…続きを読む

大食漢のカニと無気力な青年の奇妙な共生生活の果てに

『かにみそ』倉狩聡

山登夏葵くん(静岡県立伊東高校2年) 

ほのぼのとしたタイトルからは想像もできないでしょうが、本書はホラーです。しかも、第20回日本ホラー小説大賞の優秀賞受賞作品です。主人公は、無気力な青年とカニ。ただのカニではありません。特殊能力を持っているのです。…続きを読む

 

最後まで目が離せない、「天才」になった一人と一匹の物語 

『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス

甲斐悠雅くん(静岡県立浜名高校1年) 

もしあなたが、まわりから「ばか」「まぬけ」と言われ続け、笑いものにされていたら、そして、「ある手術を受ければ、天才になれる」と言われたとしたら。本書は、その手術を受けて天才となった一人の男性の物語です。…続きを読む

 

働きバチが生きた30日間のドラマ 

『風の中のマリア』百田尚樹

増田充希くん(静岡・藤枝明誠高校1年) 

主人公のマリアは、オオスズメバチの働きバチ。夏の始めごろから秋にかけては、夏を過ぎて食べ物が少なくなってくるので、ほかのオオスズメバチの巣を襲ったり、新しい女王バチを育てたり。いろいろなドラマがあるのです。…続きを読む

人間の価値はモテ・非モテで決まる? 

『ぼくは勉強ができない』山田詠美

黒川優里さん(静岡県立浜松城北工業高校2年) 

主人公の17歳の少年、時田秀美くんは女性にモテて、ちゃんと彼女がいます。うらやましい限りのリア充です。彼は「異性にモテるか・モテないか」で人の価値を決めるという、ちょっと変わった価値観を持っています。…続きを読む 

3000ページ、24万語の言葉の世界に出会う 

『広辞苑』新村出:編

大榎すばるさん(静岡・清水国際高校1年) 

「ビブリオバトルで紹介する本は、本なら何でもいい。それがたとえ辞書でも、電車の時刻表でも」。私が『広辞苑』を選んだのは、マイナーな言葉がたくさん載っているからです。…続きを読む