ついに全都道府県で地方大会開催! 「読書の甲子園」ビブリオバトル

第6回全国高等学校ビブリオバトル決勝大会

高校生が大好きな1冊の本のすばらしさを5分間でプレゼンし、「どの本が一番読みたくなったか」を基準とした投票で最多票を集めた「チャンプ本」を選ぶ全国高等学校ビブリオバトル(活字文化協会主催、読売新聞社主管)。6回目となる決勝大会が、東京・大手町のよみうりホールで開催されました。

 

今年は全国47の全ての都道府県で予選が行われ、文字通りの「読書の甲子園」となりました。

 

参加者は全国で過去最多の約1000人。各県大会と、東日本・西日本大会を勝ち抜いた52人(※)のバトラーが、お気に入りの本への熱い想いを披露しました。

  ※出場者は、各道府県大会1名、東京都大会2名、東日本・西日本大会各2名

 

 

8つのグループに分かれて行われた予選は、例年以上にハイレベルな発表が続きました。また、今大会はグループ予選の結果はファイナルの直前に発表されるので、出場者の緊張感はひとしおです。

 

各グループからの選ばれた8人のファイナリストによる決勝は、静かな語り口の中に、本のすばらしさをちりばめた、印象的なプレゼンが続きました。制限時間の5分にきっちり収められ、質疑応答もまさに当意即妙。この舞台を目指して大好きな本と真剣に向き合ってきたことが伝わりました。

 

来場者の「うちわ」の数による投票の結果、埼玉県立春日部女子高校1年の印南 舞さんが紹介した『デフ・ヴォイス』(丸山正樹著・文春文庫)がチャンプ本(最優秀賞)に選ばれました。この日は著者の丸山さんも観戦され、表彰式では丸谷さんから賞状と記念品が渡されました。

 


準チャンプ本(優秀賞)は福井県立武生東高校2年の鈴木玲音くんが紹介した『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』(白田著・ポプラ社)、ゲスト特別賞には奈良県代表の智辯学園奈良カレッジ高等部1年の久保ひなたさんが紹介した『罪の声』(塩田武士著・講談社)が選ばれました。

 

◆皆さんの発表はこちらから

◆チャンプ本(最優秀賞)

『デフ・ヴォイス』(丸山正樹・文春文庫)

埼玉県立春日部女子高校1年 印南 舞さん

 

◆準チャンプ本(優秀賞)

『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』(白田・ポプラ社)

福井県立武生東高校2年 鈴木玲音くん

 

◆ゲスト特別賞

『罪の声』(塩田武士・講談社)

智辯学園奈良カレッジ高等部1年 久保ひなたさん  

 

『ひらいて』(綿谷りさ・新潮社刊) 

中野翔太くん(初芝富田林高校(大阪府)1年)

 

『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦・角川文庫) 

塚原壱太くん(茨城県立並木中等教育学校5年)

 

『嫌われる勇気』(岸見一郎、古賀史健・ダイヤモンド社) 

山口晴太郎くん(石川県・小松市立高校1年)

 

『火星の人』(アンディ・ウィアー 小野田和子:訳・ハヤカワ文庫SF) 

塚原壮亮くん(京都府立南陽高校1年)

 

『妻のトリセツ』(黒川伊保子・講談社+α新書) 

横井俊哉くん(香川県立高松商業高校1年)

 

『流星コーリング』(河邉徹・KADOKAWA) 

積風我くん(鹿児島県立大島高校3年)

 

『線は、僕を描く』(砥上裕將・講談社) 

会田遥輝くん(福島県立田村高校3年)

 

『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ・文藝春秋) 

村上星玲渚さん(熊本県立大津高校3年)

 

『世にも奇妙な君物語』(朝井リョウ・講談社文庫)
野口幸芽さん(東京都・豊島岡女子学園高校2年)

 

ゲストの作家・辻村深月さん


左から ゲストの作家・岡崎琢磨さん、作家・降田天のお二人の萩野瑛さん、鮎川颯さん