大学生が薦める、高校時代に読んでおきたい本

~大学の授業と本を紹介

山本なごみさん(早稲田大学法学部2年)                       ※学部・学年は20183月現在

 

高校時代に読んでおきたい本

『何者』

朝井リョウ(新潮文庫刊)

拓人は同じ大学の4人と共に就職活動にはげんでいるが、なかなかうまくいっていません。しかし自分の就活のことは棚に上げてほかの4人のSNSを監視して、他の4人の就活状況をチェックしてばかりいます。情けなく、気持ち悪い姿ではあるが、他人事ではないと思います。他人の批評をすることにより自分自身の弱さを隠している主人公の姿に、ぎくっとするのではないでしょうか。

出版社サイトへ

 

進路について話そう

■進路に影響を与えた本

 

『ビリギャル』 

 

■進路を決めるにあたって、考えたこと

 

まず自分が将来なりたい姿を思い描き、そのためには何が必要かを考えていきました。大学を目的と思わず、将来のゴールのための手段だと捉えました。授業以外にもいろいろな講座があり、やってみたいことにはなんでもチャレンジできるような環境が整っていた早稲田大学を私は選びました。

 

■大学に入る前、高校時代にやっておきたいこと

 

ありきたりですが、高校で熱心に部活動に取り組むことは非常に大事だと思う。上下関係が厳しい中で、仲間たちとともに一つの明確な目標を追うという単純明快な姿勢が、何かやりたいことができたときに必ず役に立つと思います。

 

■法学分野に進みたいなら高校時代に読んでおきたい本

『推定無罪』

スコット・トゥロー(文春文庫)

[出版社のサイトへ]

『被告A』

折原一

(ハヤカワ文庫JA)


大学の授業を紹介! 面白いと思った授業はこれだ

■刑法総論(1年)

事件の具体例が提示され、どのような刑が値するかを議論します。

 

一つの事件に対して考えられる処分を検討したり議論したりするのがとても面白く、ハマった授業でした。殺人と一口に言ってもその内容は非常に多様でそれによって処分も変わってくることを実感できました。

 

■恋愛学入門

恋愛に関する様々なこと(例えば、「なぜあの人はモテるのか」など)を様々な角度から考察します。

 

非常に人気のある授業で、抽選漏れとなることも多い授業です。恋愛に成功する方法なんてないと思われますが、そんなことはなく、科学的に系統だった方法があり、それを教えてくれる授業です。