大学生が薦める、高校時代に読んでおきたい本

~大学の授業と本を紹介

福井一玄さん(慶應義塾大学 薬学部 薬学科2年)

高校時代に読んでおきたい本

『誰も教えてくれない男の礼儀作法』

小笠原敬承斎(光文社新書)

状況に合わせ、相手のことを考えた振る舞いをすることが大切であるということを、いくつかの例を通してまとめられており、とても読みやすい内容でした。大学の授業では、患者さんや医療従事者間でのコミュニケーションについて学びますが、この本を通して、自分のことを振り返る良い機会になりましたので、おすすめしました。

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進路について話そう

■進路に影響を与えたメディア

 

新聞などを通して、将来、一人一人の遺伝子にあわせて病気を治療する、個別化医療が進歩していくと思いました。しかし、社会保障費が増大する中で、既存の治療法と医薬品を活用することでの医療も必要であると考え、薬学部への進学を希望しました。

 

■進路を決めるにあたって、とった行動

 

様々な分野の方からお話を聞き、これから自分にとって必要となる知識を学べる学問は何かということを考えました。

 

■進路や大学を決める際に、大事だと思うこと

 

進路を決めるにあたっては、学校の勉強だけでなく、部活動や課外活動に取り組むことも大切なのではないかと思います。また読書を通していろいろな考えを知ることは、これからも続けたいと思っています。

 

■さらに高校時代に読んでおきたい本

『はたらく細胞』

清水茜(講談社シリウスKC)

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『物理屋になりたかったんだよ』

小柴昌俊(朝日新聞社)

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大学の授業を紹介! 面白いと思った授業はこれだ

■機能生理学(1年後期)

 

体内の恒常性維持の機構を個体レベルで理解するために、生体内の各器官の生理機能に関する知識を修得します。

 

薬剤師として、疾患に対してどのように治療すればよいのか学ぶためには、薬の体内でどのように作用するのか理解する必要がありますが、授業を通して、生命活動を行うための正常な生理機能を理解し、薬物治療をはじめとする各種治療原理を理解することができる授業のため、とても興味深い内容でした。

 

■プライマリヘルスケアと国際保健(海外研修)1年後期)

 

医学部、看護医療学部、薬学部の三学部合同の授業です。ラオス国をフィールドに JICA、UNICEF、WHO 等の保健医療支援活動や現地医療機関等の見学を行う他、教育や環境領域の NGO 活動、農村でのフィードワーク、ラオス保健科学大学等の医療系学生との交流を通して、ヘルスケア領域の課題、ヘルスケア政策、人々の生活と文化への理解を深め、包括的なプライマリヘルスケア支援活動の実際とを学びます。

 

発展途上国のラオスに行き、病院での実習を通して、現地の医療現場を体験し、言葉に頼ることなく、様々な工夫を通して、国民の健康増進に寄与する取り組みを体験しながら学びました。また、海外の取り組みを学ぶことに加えて、日本とラオスを比較することで様々な考察をすることができ、今後に活かしたいと思いました。